[ けたたましい音を立て、ロッカーを力任せにひっくり返す。
火薬も刃物も銃も、ぐちゃぐちゃに、ばらばらに。
重なり塗れ挟まり……引っ張り出すのは一苦労。
とはいえ、処分は出来ないから。
注視すれば、使えるものも見つかるだろう。
想像以上に響いた音。戦闘音に紛れればいいが……。
誰かに見られるわけにはいかない、から。
終えたナネッテは、そっとその場を後にした。
きっと誰にも、見られちゃいない。
この武器庫を見たときに、
皆はどう、思うだろうか。
しっかりと装備を終えた二人組、>>504>>505
j疑念の瞳が向かうだろうか。
疑心暗鬼の船の中。
そうなったとき、武装した人間を信じられるものだろうか。 ]**