人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


狩猟師 ギィ

[同じ時期にEsとなり、同じように心と身体に傷を負った。
脱獄して処刑され、反乱を起こして殺される、
そうして減っていく仲間をずっと共に、見送ってきた。

自傷する勇気が自分に無かっただけで、
若しかすればリエヴルと同じ道を歩んでいたかもしれなかった。

彼の穏やかな微笑が、今日までの自己を支えてくれていた、
他にもそんな人間は多く存在するだろうけれど
己もその中の一人なのだ。]


[ほら、茶会はもうすぐお開きだ。
テーブルを片付けたりしている様子が見て取れる。

リエヴルの車椅子を、屋根の下まで押さなければ。
もうすぐ、雨が降ると解っているのに。

これまで踏み込めていた一歩が凍り付いて、動かない。]

(545) 2013/09/30(Mon) 22:50:33

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby