[但し他にはそう易々といかない事も、何より事実として存在している。
元より、23にもなり、それこそリーザと変わらない見た目。
奇異の眼でひとたび視られた相手とは、極力接触を断つ事にしている。
何も自分は、望んでこの姿でいる訳ではないのだし。
基本的に、村全体との関係からは足ひとつ分引く事にした、自分がいる。
…この辺りが、アルビンに好感を勝手に覚え出した起因かも知れない。
ヤコブは年下の弟分で。クララは子供の頃から随分確りしてた同い年の友人。
カタリナは少し特別な意味で気にした時期もあったか。
パメラは…この時間の流れない姿が見えない分、接しやすかったけれど。
……ああ、リデル様は、身体云々以前に、元々恐いから別の意味で疎遠だ。
幼少期のトラウマは大人に成れども根付く物なのだ]