[医師が出ていってる間、医務室の中をぼんやり眺める。
机に目をやると、先程医師が確認していた端末に、乗客プロフィールが表示されたままになっていた。]
(少しくらい触っても、バレないかな…?)
[恐る恐る端末に触れようとした時、ストレッチャーと赤髪の女性と共に医師が帰ってきた]
!!ベルガマスコ議員!?どうして…!
[医務室の隅でオロオロしているうちに、議員は医療用コクーンに収容され、然るべき処置を施されていった。]
副艦長さん、ですか…?
お勤めご苦労様です…
[名乗られたので名乗り返す。男女平等社会とは言え、女性の副艦長とは未だ珍しい。
(やはり…?)
という言葉に、再び首をかしげる。
自分が思っている以上に"視られている"という事に、イマイチぴんと来ていないのだった]