― 魔王城付近 ―
何の意味もないときに無茶などしないが、今回に限っては無理も無茶もしなければならない時だ。
[自分を案じて>>511のことだとはわかるが、わかっていて、きつい言葉を向けられ睨みつけられても、自分の決断が間違っていたなど微塵も思っていない]
私が意志を通すとき。それはいつも強引であることはグリヴは身をもって知っていると思うが?
[今に始まったことことではない、気にする必要などないのに、そこだけは申し訳なく思いながら、彼女にとっての負い目へと這う指を受け入れる。
剣を担うための剣蛸混じりの硬い指だ。だが、心地よい]