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「ヴィンセント先輩へ。
お手紙、ありがとうございました。とても嬉しかったです。
僕のほうは最近体調も良く、つつがなく暮らしています。卒業まであと1年に迫り、残り短い学生生活を楽しんでいるところです。先輩に言われたとおり、無理せず体調管理には人一倍気を使っているつもりですからご心配なく。…と言っても先輩に心配してもらえるのは、僕にとっては一番嬉しい事です。こんなこと言ったら、また呆れられるかもしれませんね。
フレデリカは…」
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[ふとペンが止まる。一月ほど前、彼女はここを退学した。そのことを伝えるべきなのか、どうなのか…。優しい先輩の事だから、心配で気に病んだりしないだろうかと悩む。
暫くして再びペンを紙に滑らせ始める]