[ 第四エリアに倒れていた少女を救出し (鳥の羽を擽る優しい手つきには思わず目を瞠った!) Nルームへ戻ってきたときの事 思わず覗き込んだ瞳に過った緋色 それが彼女の身を焦がす狂おしい程の怒りに呼応して 呼び起こされたことも 彼女の瞳が兄のものであるとも、知り得ぬままに 私の心を支配するのは本能的な脅威 警戒心が一気に膨れ上がり身を強張らせたことから 私が彼女を脅威に感じたことも伝わってしまっただろうか ]