― 狂気の研究施設 ―[どこか陰惨な雰囲気に沈む研究施設>>524踏み入れば、光と素を同じくする、電波の微かな音が鼓膜を震わす。奥に覗く並ぶ装置の数々が、何に使われていたかはあまり知る気も起らない] …ある意味、そうとも言えるのかも知れませんね。[魔族を評する夫の言に、静かに同意する。覗いてみるかと問う声にも、曖昧に頷いて]