[くすりと笑う。――だってヤコブは悪くないもの。ヤコブの表情は定かでないけど、焦点の合わない目を彼の顔へと向けて、] ヤコブが鈍いだなんて、私は思わないけどな。 ――怖い時は、誰かに頼っていいんだよ。 わたしもいつも、そうしてる。 …たくさん迷惑、かけちゃってるけど。[不安げな空気を纏っているようだったら、そっと触れるように手を伸ばしただろう。『声』が好きと聞けば、嬉しくてつい何度も頷いた。>>530その調子、その調子…心の中で、彼を応援。]**