[様々な報告と情報を得ながら、男はそれを時にディークに知らせ、教えてきた。彼が州都を追われた時、彼は未だ小さかった。いかに聡い少年であったとはいえ、流石に全てを把握しきれたはずもないだろう。だから、それを補うようにチャールズは折に触れて彼に対して様々な講義を行った。彼の父の成していたこと、彼の父に仕えていた者らのこと、その行く末に彼らに対する人物評まで。それもまた、男が自らに課してきた「守役」の務めであった*]