― 決起集会の時 ―
[南方諸侯とのかような交渉の顛末は商人組合や職人組合、そして自警団のものたちにもそれとなく伝えられていた。
王府軍の突入とともに街へ入り込んだ南方諸侯の軍>>431は、最初は学生主導の集団に阻まれた。>>447
だがやがて、街の治安を守ろうと奔走する自警団と本格的にぶつかることとなる。
自警団のメンバーは、マーティンら>>509 学館のメンバーに指導を受けた職人たちが中心であった。
日頃から手に馴染んでいる大金槌や斧を振り上げて気勢を上げる。
『街は俺たちが守る!』『王府の手先は帰れ!』
混沌とした戦況と、フライパンを手にした女性までが戦いに加わるような圧倒的人数差を前に、スルジエの精兵たちはその実力を発揮することもできずに打ちのめされ、撤退を余儀なくされることとなる。**]