[そっと口腔で唱える呪。欲するは目視可能な束縛ではなく、更に深い場所へ垂れる赤き糸。何処の誰の差し金か、或いはお門違いの縁結びか、はたまた、日頃の行いによる天誅かは知らないが、これは自ら手に入れねば意味が無い。] ―――…急急如律令。[静かに唱えた途端、ジリ、と掌中に熱い感覚が広がった。18(20x1)]