― 帝国前線拠点 ―
[待てと言われて>>493待つものはまずいない。振り返ることなく、竜騎兵連隊長の前から逃げた。
味方に感謝を伝えながら氷の橋を渡り、受けていた命令どおりに前線拠点まで戻り被害状況を確認する]
早速に再編成が必要となったな、これは。
だが司令に直接上げれば考慮はしていただけるだろう。
[補充人員はそう簡単に手に入る状況でもなくなっているが。
遊撃隊としての規模を維持できればそれでいい。
ディークから貰った頬の傷はまだ紅が滲んでくる深さ。その他にも細かな傷は手足に数知れず負ったが、深い傷は少ない]
この程度ならキットでどうにかなる。
大袈裟な話にするな。
[怪我を気にする新参の部下に首を振って各自休めと解散させる。
その後、本当に最低限の手当ては済ませ、出撃前にカレルと話した、敵陣のある方向を眺められる場所で頬杖をついていた**]