― 回想・フェルセン家襲撃後>>417 ―フレデリカ?[その日は、いつもとは彼女の様子が違った。ぽつぽつと交わされる言葉と、少しの沈黙。様子のおかしさが気になって視線を落とすと、帯びているサーベルの柄の違いが何となく目に留まった]どう…、 …?[問いは彼女の出した名で、中途半端に途切れた。随分と口にしていない名前だ。思わずじっと、彼女の顔に目を向けていた]