―2年後・それから―
[部屋に一通の手紙が届いた。差出人の名前に、驚きと喜びが入り混じった表情を浮かべる。急いで封を切り、手紙を読み始めた。
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――……せん、ぱい。
[つづられた優しい言葉の数々に、つんと鼻が痛む。涙が出そうになるのを慌てて堪えた]
……懐かしいな…。
[一通り読み終わり顔を上げると、部屋を見渡した。
2人が去った後も、結局この部屋を一人で使い続けることになっていた。1人で生活するには広すぎる部屋。かつてここにいたヴィンセントとフレデリカの姿を思い返せば、さみしさに胸がひどく痛んだ。
目をぎゅっと瞑り、首を振ってそれを振り払う。
そして便箋を取り出し、ペンを手にして返事を書き始める]