― 拠点・出撃前 ―、トール。[よ。と、軽く手を挙げて友人>>478に応じた。本来上官に向け、あるまじき振る舞いである。が、長年の親しき友人であることはもはや周知の事実。今更これで驚く者は、周辺には居ない。───ただ。この日はカサンドラの話があった。フレデリカの肯定もある。だから…少しだけ迷いが滲んだ。彼に聞くべきだろうか。いや。この出撃前に?一瞬の迷いは、彼へ悟られたかどうか。ともあれ慌しさの中、まずは友の言葉を聞くことになる]