なに──、[炎上する船がゆらりと傾いだ時、不意に大気が鳴動し、これまでとは比べ物にならない程の聖光が溢れ出した。それは、互いに連鎖し、街を覆いつくす。>>518包まれた屍鬼が影さえ残さず蒸発した。離れた海上で時ならぬ旭光を仰ぎ、ポタポタと波間に落ちた屍鬼たちですら無事ではなかったかもしれぬ。]