こもれび、きらきら。えほん、みたい。[風にさわりと揺れる枝葉の影が揺れる。緑色の髪を浚われながら、無意識に口を開いていた。]──もりの、おくで、うまれたかぜが……[親日家だった両親が、小さい頃から何度も見せてくれた有名な映画、その挿入曲。小さな歌声は過ぎゆく風に乗って、神の在す木々の中へ。13(20x1)]