似てんのかな。 ……言われてみれば、似てるのかも。[空を仰ぎながら零した吐息は、確かに似た色をしていた。砂を舞い上げていた風は、僅かに和らいでいて] ――……弱くて怖くて臆病で、何が悪いんだよ。 気づいてるからこそ、怖いんだから。[何に、とは言わなかった。――…気づく事と気づかない事、どちらがいいのだろう。その悩みはたまに舞い戻り、空を仰がせるけれど――…]