――…羨ましい、か。どうだろな。 ひどい状況で、ひどい離れ方をしたし、思い出すとひどく、苦しい。 生きてるのか死んでるのかもわからなかったし。 あいつは何か、やらなきゃいけないことがあって。 そのためにどんな事もできて、どんな酷い目にも遭えて、何だって捨てられたんだろう。[>>453自分も。そしておそらくは、彼自身の何かも。確かめられたことはないけれど] ……俺はそれを、何とかしたかった。 でも、俺もまだ箱の中にいたからな。――…何もできなくて。