[リュートを奏でる青年の名は、
少し前にたまたま出くわした彼の演奏のステージの後に取材もとい、
演奏にかける想いを記録させてもらったから知っている。
曲芸をしている少女の方はどこかで会ったか、
見かけたような気がするのだけれど思い出せない。
もしかしたら他人の空似かもしれない。
少女と一羽の曲芸>>394か、
青年の演奏>>315が
一区切りついたのなら、惜しみない拍手と共に声を掛けてみよう
―――そんなことを思いながら、
少し離れた距離を詰めるべく歩みを進めていると、
どうやら同タイミングで二人共終わったらしい>>511]