人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


助祭 リヒャルト

― ??? ―

 ――、

[あたたかな眠りの中から、ゆっくりと意識が浮かび上がる。ゆっくりと目を開ければ、視界に入るのは黒い毛皮。どうやらこれに凭れて眠っていたらしい]

 ――…。

[ここはどこだろう。考えてみるけれど、眠りにつく前の記憶は遠くぼやけて、上手く思い出せない。
わん!と元気な鳴き声が聞こえて視界を動かすと、小さなふたつ頭の仔犬。犬とは頭がふたつある生き物だったっけ…と薄い記憶を辿ってみるけれど、よく思い出せない。なんとなく、そういう生き物であったような気がして片方の頭を撫でてやる。

と、視線を感じて顔をそちらに向ければ、眼鏡をかけた青年と目があった。しらない顔。だけれど、どこか惹かれる存在]

 ………。だ、れ?

[呟きを声にしたつもりはなかった、けれど] 

(525) 2014/08/25(Mon) 21:33:58

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