あ、え、と。[フードの人物の指示を受けた者が近づいてくる。どうしようか、と悩みつつ、ともあれ、振るう事も厳しくなってきた短剣は、鞘に収めた] 歩く、くらいは、できる、から。[抱えて運ばれる、という事態は個人的に避けたい、どうしても避けたい。そんな思いからの主張の後、重い息を吐く。広場の流れがどこに向かうにせよ、こんな所で息を上げているようでは邪魔にしかならない。そんな一抹の悔しさを感じながらも、その場から下げられる事には抗わなかった、のだが]