あ、ご飯は黒米なんだね。
とろとろの葛あんかけ、凄くいい匂い。
[亜梨沙が匙を掬えば、わずかに見えた丼の中身にそう告げて]
うん、遠慮なくいただきます。
[向けられた匙には、言葉通りにぱくついた]
うん、美味しい。湯葉と肉そぼろがあんに絡まって、でもちゃんと具材の食感が判るね。
[白米とは違う黒米の風味もまた、葛あんの味の深みを増している気がして、自然と玲緒の口許は緩んでいた。
一口貰った逸品への満足を吐息として吐き出す]
亜梨沙、ありがとう。
[改めて礼を告げ、そうして鶏そばをすする亜梨沙の言葉>>514に期待が高まり、玲緒は自分のオーダーへと箸を伸ばした。
ナイスチョイスという言葉には、うんうんと頷く]