[夕べ旅館に辿り着いた時点で天倉とは一時分かれる事となったが、
互いに初日参拝した場所の情報や感想などを見せ合おう、と
しおりを交換していた。
同じ班の男子達には「これからのしおり作成に使える資料に
なるかも知れないから」と、尤もらしい説明を付け足しておいた。
こうしておけば珍しがって群がる事も避けられる寸法だ。]
何か感想あったらよろしくー。
[さて、その内容は別に見られても恥ずかしいものではない、
と思っていたのだが一箇所だけ…見方によって限りなく
恥ずかしいものがある事には、篤史は気付かないままだった。
……その箇所とは、下鴨神社の縁結びに関する部分だ。]