……ぐっ……![繰り出された蹴り>>517はまともに入り、衝撃が走る。勢いで後ろへ飛ばされつつ、それでも、短刀を握る手の力だけは抜かなかった。これを手放せば、そこに乗せて託されたものをも手放す事になるから、との一念の為せる業。蹴り飛ばされた勢いを殺す術はなく、辛うじて受け身を取る事はできたが、転倒の衝撃も決して少なくはない]