― シュビト中央広場付近 ―
……う。
[危なっかしかったから、という評>>518には返す言葉もなく、呻くような声を上げる。
声を出す余裕も大分損なわれていたから……というのもあるのだが、それはそれとして]
うん……いろいろ、ありがと。
[周囲の安全を確かめ、場を離れる彼に小さくこう告げて壁に寄りかかる。
短剣は未だ抜いたままなのは不測の事態に備えるためだったが、すぐに振るうのは難しい。
幼い頃から山野を駆け、弓の鍛錬も続けてきたが、本格的な戦いの訓練とはやはり程遠い身。
それに重なる、もう一つの要素に小さく息を漏らした時、白の小猿が警戒するように短く鳴いた]