ー回想・五年前ー
[この時期はよく王子の私室に呼ばれた。内乱で信用のおけなくなっているEs達の中で、足が動かぬ、そしてとある理由で王子を裏切らぬと知れている私はEsが元の形を取り戻すまでの相手に丁度よかったのだろう]
......ぁ.....?
[毎日のように呼ばれ酷使された体を横たえながら微かな悲鳴を聞いた気がした。
お前は気にしなくていいと王子に抱かれ、蹂躙され、逃げることも叶わぬ体はただ痙攣をするだけ。
それから暫くして、自らも解放されたときに泉でジェフロイの姿を見たときには、あぁ彼だったのかと思った。何をされたかまでは知らないが近くにいて助けてやれなかったことに胸を痛めて、救ってやりたくて彼に近寄った
それはただの誰かを救いたいというエゴだったのかもしれない。
それでも私は彼を救うことができたのだろうか。]