うん、分かっている。分かっているよ。 僕の大切なヤコブ。大好きだ。[自分の言葉に従って火かき棒を落としたヤコブの右手を両手で握り締めて、何度も頷く。そのときヤコブにだけ注意を向けていたから、青年の背中は完全に無防備だった。だから。背後から何か仕掛けられたならば、絶対に避けられない。]