―3日目の朝―……どうしたものかな、これは。[苦笑と溜息混じりに零れた言葉は、現状ただこれだけ。横に居るのは天倉で、この修学旅行では良く見かけられた組み合わせだろうが、それにしては妙に互いの距離が近い。足元を見ると、その不自然さの原因が解って頂けるだろうか。何故か天倉の左足首から下の側面と、篤史の右足首から下の側面とが瞬間接着剤で貼り合せたかのようにへばりついてしまっているのだ。][しかし、態々どうしてこうなってしまったのかの説明が必要だろう。少々遡って追うこととする。]