[医師の反応>>509はほぼ予想したとおりのものだった。]
…先生は優しいんですね。
[とポツリこぼしたのは果たして聞かれていたか。]
アンロック…?そうか、確かにここは乗客の僕とかが普通に入れる場所じゃない。一体どうして…?
[医師の言葉の続きが気になったが、聞くのは憚られた。
恐らく自分も同じような事を考えていただろうから。]
ええ、それじゃあここで別れましょう。
僕は… って先生!?
[今後の行き先を思案してるうちに、銀髪は颯爽と駆け出して仕舞った。]
やれやれ…おかしな人だ…
[おかしくて掴みどころのない人だが、医師としての信念も感じる。]
――少なくとも、彼は"僕の敵ではない"な。
[さて、武器も調達した、果たしてどこへ行く?
狭い通路は戦闘に不利だ、近場の広い空間に出たほうが懸命だ。
それにイチ乗客である自分には、現状を把握するには情報が足りなすぎる。
――メインサロンに行こう。誰かしら人が居ればなにか話が聞けるかもしれない。
最も、この船ごと僕を嵌めようとしている(※被害妄想です)のだから、添乗員の言うことが全て真実とは限らない。
通路の壁に張り付き、危険がないか周囲を見回しながら、メインサロンに向かった*]