― 現行・私室 ―
[チャージの終わったサンストーンを銃にはめなおして、両脚のホルスターに直す。引き出しにしまったシグネットリングを一度取り出して――それからもう一度、引き出しにしまった。帰って来るから、わざわざ持ち出す必要もあるまい。また、王家の家紋も証も、常に左手におさまっている。
――義手を残弾数のチャージに使うのは、王家のレッドサンストーンは“民以外のために使うべからず”とされているからだ。]
[バイザーの耳当て部分をいじって、以前に受信したメッセージ>>232を開く。
もう随分と経ってしまった。この民はまだ生きているのだろうか。まだ、待っているのだろうか。]