[整列した騎士団の前に立つ、ローゼンハイム・クロイス騎士団長。 今もその眼光は衰えを知らなかったが。鎧を着て立たずむだけで、どれだけの命が消耗されているのか――哀れむことすら許さなかった。 そして、今まで誰にも見せることのなかった、華美だが古めかしい装飾がされた長剣を携えていた。幾重の金の輪が絡まりあい、魔力を封じる黒い石が嵌められている]