……う、ん。
私が知っている限りでは、人狼は同族を襲わない。
もし人狼を襲う存在がいるのなら、それはもう別の生き物なんじゃないだろうか。
[自分の知識が全てではないことを知っているからそう口にし、神父様やクララに聞くというのを格別止めることはしなかった。
パメラの部屋への同行については首を振り]
一応私なりに昨晩改めさせてもらったから、今回は遠慮しておこう。
人狼の仕業だと思うがローゼンハイムのようにわかりやすいそれと違って、獣のそれと言われれば私には判断が難しい。
もし医者の見解で気づいたことがあれば知らせてもらえないだろうか。
[そう告げて、レジーナの部屋をあとにする。
ゲルトがパメラの検死を行うあいだに、自分は宿内の戸締りを兼ねた見回りをしておくつもりだった]