− 緑の神殿 −[エレオノーレのナイフにも協力してもらって、ソマリの服を取り去る。ひとめで刃物の傷ではないとわかった。広い背は鑢でこすられたかのように傷つき、内出血の痣が紫を散らしている。呼吸音から診るに、折れた骨が肺に刺さる最悪の事態こそ免れているようだったが、それでも内臓に損傷がないとは言い兼ねた。] 誰と戦ってこんな。[まっとうな戦いであれば、誇り高いソマリが背に傷を受けることはあるまいと思う。]