それだけだ。
リエヴルに信用され、帝国に確実にもぐりこむ為に。
太子暗殺の主犯の可能性があるから。
クレメンスのタヌキと対立していたから。
……たったそれだけの理由での暗殺だ。
[驚いていたトールが、次第に怒りをあらわにしていく様子>>508>>509に、思わず小さな笑みが零れた。
訴える、と。身内の恥は身内で責任をとる、と。
その言葉に思わず『変わらんな』と呟いた]
………トールは、戦争の先に何を望む?
[自分たちよりクレメンスを選ぶ義理はもうないでしょう、と言うトールに問いかける。
それは、クレメンスの使いとして現れたニコラスに、最初に尋ねたのとおなじもの。
あの時、ニコラスは『私が在学していた頃のシュヴァルベを再びつくること』と応えた。
だからニコラスとクレメンスに雇われる事にしたのだ]