人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

― カレルと ―

[男がやってきた新顔を撫でくり回すのはいつもの事である。
その日新入りが入ったと聞いて、彼の元を訪れる。]

  ……チャーリィ?

[どことなく彼の面影のある青年に、ぽつりと。

だが、カレルだと名乗る彼に苦笑を浮かべた。
そりゃそうだ、まさかこんな場所にあの子が来るわけがないと]


  俺には昔、弟分がいてね。
  君がその子にあまりにも似てるものだから。
  ねえ、不躾なお願いなんだけれども
  二人だけの時は、君の事をそう呼ばせて貰ってもいいかい?

[懐かしいものを見るような、柔らかい瞳を細めて
自分よりも色素の濃い金髪の青年に、そう願いを乞うた*]

(516) 2013/09/30(Mon) 21:55:31

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