― カレルと ―
[男がやってきた新顔を撫でくり回すのはいつもの事である。
その日新入りが入ったと聞いて、彼の元を訪れる。]
……チャーリィ?
[どことなく彼の面影のある青年に、ぽつりと。
だが、カレルだと名乗る彼に苦笑を浮かべた。
そりゃそうだ、まさかこんな場所にあの子が来るわけがないと]
俺には昔、弟分がいてね。
君がその子にあまりにも似てるものだから。
ねえ、不躾なお願いなんだけれども
二人だけの時は、君の事をそう呼ばせて貰ってもいいかい?
[懐かしいものを見るような、柔らかい瞳を細めて
自分よりも色素の濃い金髪の青年に、そう願いを乞うた*]