― ペンホールズ騎士団本部 ― 心配をかけたね、カシム[門番をやっていた騎士見習いが、無事に姿を見せた金髪の男の姿に、思わず涙ぐんだ] 私は無事だよ。 伝承の呪いとやらもあくまで誇張されていたものだったみたいでね。[最前線より戻ってきた団員の名を一人一人呼ぶ。 謝罪は重ねず、背筋を伸ばし。全ての歓迎とそして叱咤をただただ、受け止めてゆく]