[ 双子星を沈めぬように手をうちながら、ヴァイスメーヴェの主砲は、カストルに照準を合わせたままでいる。ファミルも、いや、戦場に或る唯一人以外は知らぬことだが、男は例え砲を向け抵抗されることなくとも、ファミルの船が、シコンへと戻るコースを少しでも外れる素振りを見せれば躊躇いなく沈める、と、すでに、宣していた* ]