[歩兵部隊は上からの攻撃の激しさに耐えかねて、穴が開いていく。その空いた穴を後列の部隊が埋めていくという隊で、数を減らしながらもゆっくりと確実に砦に近づいていったと、何か独特の匂いが鼻につく。匂いの出処は下からだ。視線を下に向けると、枯れ草がそこらじゅうに散らばっていた。その一本を手に取り、更に鼻に近づけて――] まずい!油だ!気をつけろ![慌てて歩兵部隊に注意喚起を促すが、その声は間に合ったかどうか]