人狼物語−薔薇の下国

65 ルー・ガルー OROCHI


帝国武官 ギィ

 な…っ。

[金属同士が打ち合う衝撃が、腕に伝わる。
晴れやかなほどに澄んだ音が響くなか、
ゆっくりと、 ひどくゆっくりと、サーベルが宙に跳ね上がった。

太陽の光を受け、きらきらと刃を反射させながら
刃は宙を舞い、視界から外れ、とさり、と音を立てる。


弾かれた、と思った瞬間、すぐに体術に移るべきだったろう。
いつだったかは、そうして結局殴り合い、取っ組み合いになったのだ。

だが今は、あまりの鮮やかさに気を奪われ、
一歩、思わず後ずさった**]

(511) 2013/09/27(Fri) 19:32:00

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