な…っ。[金属同士が打ち合う衝撃が、腕に伝わる。晴れやかなほどに澄んだ音が響くなか、ゆっくりと、 ひどくゆっくりと、サーベルが宙に跳ね上がった。太陽の光を受け、きらきらと刃を反射させながら刃は宙を舞い、視界から外れ、とさり、と音を立てる。弾かれた、と思った瞬間、すぐに体術に移るべきだったろう。いつだったかは、そうして結局殴り合い、取っ組み合いになったのだ。だが今は、あまりの鮮やかさに気を奪われ、一歩、思わず後ずさった**]