人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


喪失者 シュテルン

…。

[視線はそのまま、腰に下がる剣へと移る。
扉に差し出そうとしていたのは、剣技。
自分を培い、英雄たらしめる軸になったそれなら足りるだろうと。
それでも足りなければ、英雄の名を、
なお足りなければ命を、差し出すつもりでもあったが。
結局、どれも支払われず、名も剣も命も、収まったままだ。]

私が差し出すのは…命以外は、価値はあるが不要な物で…
だから、よかったのに。

(511) 2014/08/25(Mon) 20:20:55

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