―第二エリア:ショッピングモール―
[刀と上着もしっかり回収し、どこぞのショッピングモールへ入った男は、トイレの洗面所で手を洗っていた。
丁寧に、丁寧に。
腕に付いた血を、石鹸を使って流していく。
手には骨を折る感触が残る。
機械にはない感触が心地良い
口には血の味が残る。
何物にも代え難い、至高の味
それらだけで充分。
目に見える証拠はいらない。
顔も洗い、途中で見つけた酒で口も濯ぎ、鏡を見れば瞳はまだ赤く。
落ち着くために一度瞳を閉じ、緑に戻ったことを確認すれば外へ。
丁度良く薬局>>395があったので、そこから消毒用アルコールを掻っ払うと腕に振り掛け、匂いを消そう。
念入りに匂いを消せば、待ち人の元へ。]