[ウェルシュのところへも行くらしいイングリッドが去っていった後、ベリアンは預かった二羽を骨の輿に移した。頭巾を外せば、猛禽の黄金の双眸がかりそめの鷹匠を睨む。躾けた人間と気性も似ているのやもしれぬ。] ……、 真実を告げても、詮無きことはままあります。 [美しいと評する代わりに呟いて、視線を逸らした。]