……天気が?[当面は銀嵐の心配もなさそう、というローゼンハイムの見立てを把握していたから、怪訝そうに首を傾げたけれど、ふいに窓が風を受けてがた、と音を立てるのを聞けば、]分かった。絵を飾ったら宿屋に行く。人狼の噂のこともあるし、このままお世話になるのもいいかも。絵を飾るの、壁じゃなくて柱になるけど。[1階奥の読書スペースに、いくつか角形の柱がある。この大きさならば問題なく飾れそうだ]ヨアヒムは先に行ってていいよ。[そうして、またヨアヒムを見送ったのだった]