― 3年前・公国軍務大臣暗殺事件 ―
[肩を狙い振るわれた長剣>>464も、軍務大臣であるマーティンが迎撃に抜いた剣>>465も。まとめて左手の小太刀で受け流して。
短剣を投げた右手をもう一振りの刀へ伸ばし、抜刀の勢いのまま振り抜いた太刀で、マーティンの右肩から喉を切り裂いた。
再び振るわれる護衛官の長剣>>466がぶれるのを見て、受けることをせずに一歩退き避ける]
なぜ…?
[驚きから怒りへと変わり、それさえもすぐに冷えていく様>>468を見れば。
声音を変えたままで、ふっと覆面の影で笑みを零した]
先ほども言っただろう。王太子殿下の仇だと。
[もちろん、嘘だ。王太子を殺したのは他の誰でもない自分なのだから。
応じながら、足元に倒れている軍務大臣の胸へ小太刀を突き刺し、すぐに引き抜けば。室内の血の匂いが、さらに濃くなる]