[眩しい翠に目を眇め、ぼんやりと何事か考えていたが。
視線を戻せば、兄が情報源を仕舞い込む仕草が見えた>>507
成程、ともう一度呟いて]
そうよね、幸兄の場合、特に興味はなさそう。
じゃなきゃ、そのへんの賑やかな面子と、もっとご縁がある筈だし。
[歴史が古く、影響力の強い場所。
奈良であれば候補には事欠かないだろうかと考え、
安堵と無念が複雑に混じる]
かこく……、何だっけ?それ。
もうちょっと噛み砕いて、幸兄。
[僧侶の貴重な助言は、あまり真剣に聞いていなかった。
直ぐに解けるものと思っていたのだ]