[此処の路地は既に騒乱の中心、中央広場にもそう遠くない場所だ。青年に近づく、フード姿の怪しげな男、何時見咎められてもおかしくはない] 体力尽きた暴徒など、自業自得だろう。 が、ここは騒乱に近すぎる。 無駄な戦闘に巻き込まれて血を増やすは得策でもない。 そこの。手でも貸してやれ。[男は部下の者に命じ、壁に寄りかかる青年を、広場の遠くまで運ばせようとする。風変わりな身形と、奇妙な生物、それらに何処の者か興味を覚えながら、その青年に鋭い三白眼の眼差しを注いでいた**]