―― 医務室傍の通路 ――
[ぶつかる寸前に身をかわしたところで、相手の表情が目に入る。>>462
どうやら驚かせてしまったようだと察し、勢いよく頭を下げた。
その髪の色が誰かを思い出させるものであったということも、
その“誰か”もまた、自分にとってもとても懐かしいだれかであったということも、>>198>>199
あの海賊船との縁も――…
時を経て袖が触れた、ひどく不思議なめぐりあわせを知る由もなく、
離れると同時に、それはふっとほどける。
ぶつかりそうになった衝撃で、目の前のひとと話をするだけの集中力は戻ってきた。
――まだ、どこか夢うつつのような心地ではあったけれど。
顔を上げたときにほんの少し、彼女の目じりが微笑みの形に弧を描いていたのは見えた。]
スノウとラヴィ?
おう、あいつらすげえモフモフで、
散歩――じゃないや、巡回中に見かけてモフるのが
楽しみで日課です!
こう、あったかくて柔らかくてほっとする。