人狼物語−薔薇の下国

86 銀嵐の獄 ―人狼BBSでカオス編成RP村3―


司書 クララ

― 記憶の断片 ―

[12年前――
一介のバイオリン奏者だった父は、風花の村から山をいくつも越えた街の楽団で、
己の腕を発揮する機会を得た。

これで家族にも楽な暮らしをさせることができる。
そう言って父は喜んでいたし母も同意見のようだったが、
風花の村しか知らなかったクララは、街で暮らすことに一抹の不安を抱いていた。

それでも父の演奏風景をできるだけ近くで見ていたかったから、
不安を押しのけて両親についていったのだけれど。
結局、6年経っても、街の空気に慣れることはなかった]

(505) 2013/11/02(Sat) 21:34:51

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